今月から毎月1回、当院の依存症を専門とする医師によるアルコール依存症に関するコラムを掲載していきます。

第4回 飲酒目標について 令和3年7月21日

前回、お酒の単位ドリンクについて、ランキングをご紹介しました。
いよいよ今回は、お酒を少し減らしたくなった方へ、目標設定についてアドバイスします。
目標のタイプを、①休肝日を作る②飲酒量を減らす③飲み会を減らすの3つにわけて紹介します。
①は、毎日お酒を飲む方にお勧めです。まず休肝日を1日だけ作ってみましょう。
週に2日が理想ですが、とりあえず週に1回から始めてみましょう。難しい場合は、月に1回の休肝日でも構いません。まずはできそうなところから始めることが大事です。

次に、②の場合です。普段の飲酒量が多い方にお勧めです。もし普段ビールを飲まれる方は、缶ビールを500mlではなく、350mlに変えるのはいかがでしょう?また、日本酒や焼酎の場合は0.5合減らす程度から始めてみましょう。日本酒3合瓶が3日で空になるのであれば、4日持たせるようにする、などの工夫でOKです。
③は、飲み会が多い方にお勧めです。外でお酒を飲む場合は、量をコントロールすることがとても難しいです。そこで、月に1回でいいので、飲み会を断るもしくは、ソフトドリンクだけで飲み会に参加するというのはいかがでしょうか?また、飲み会では、グラスが減るとお酒を継ぎ足すことが、気が利く行為という文化がありますが、実はお酒をつぐということは、相手の寿命をその分縮めていることになります。今度からはぜひ手酌に変えていただきたいと思います。

①~③でいずれも共通しているのは、最初は少しだけお酒を減らすことです。急にお酒を減らすと、リバウンドして物足りなく感じます。しかし、お酒を少しずつゆっくり減らせば、ほろ酔いのまま、満足した状態で酒量を減らすことができます。昔は、今より少ない量で満足できていたはずです。
自分にあった方法で、無理なく少しだけお酒を減らしていきましょう。きっと、お付き合いもストレス発散もしながら健康を取り戻すことができます。

【過去のコラム】
・第1回「長崎はのんべぇが多い!?」(令和3年4月30日)
・第2回 覚えてほしい「ドリンク」という単位(令和3年5月24日)
・第3回 ドリンクランキング(令和3年6月18日)

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