✿はじめに✿

ここでは、住み慣れた地域で自分らしく生活するために役立つ情報やお困りごとに対するアドバイスを掲載してまいります。退院後の生活・在宅での介護・献立に困った方へ栄養バランスのとれた簡単レシピなど様々な内容をご紹介いたします。

✿第二回✿   『食べる水分補給』

水分補給は細目にしましょう!喉が渇いてからでは遅いのです。

との言葉を耳にすることがあると思います。
特に夏場になると水分不足から脱水となり熱中症や腎機能低下、尿路感染などの原因の一つにもあげられます。
私達の身体にとって水分は「体内の栄養を運ぶ・老廃物の排出・体温調節」と様々なバランスを保つ大切な役目をもっています。

 

では!水分補給のために必要なものは水やお茶や汗をいっぱいにかいた時など体内から排出されるミネラルの補給のためにイオン飲料などが代表的ですが、『食べる水分補給』のことはご存知でしょうか!実は、ゼリーなども水分補給になるのです。ゼリーはお菓子のイメージですが作り方は水分に砂糖と固める素としてゼラチン、寒天(アガー)などで作ります。

脱水予防では、小さな子供や高齢者は喉の渇きを自分から話す事が少なく気が付けば脱水になることも多いようです。
特に高齢者はトイレの回数の心配から自ら水分を減らす方もいます。
その様な方たちにもゼリーでデザート感覚にすることで無意識に美味しく水分補給ができるのです。
『ゼリーは甘い物とはかぎりません!』
水分補給にゼリーをお勧めしていますが、摂りやすさから食べ過ぎると水分と合わせて糖分か多くなり肥満や糖尿病など健康問題が出てきます。
砂糖を入れずに水やお茶をそのまま固めることが水分補給のゼリーとしては好ましいとなりますが・・・甘みがないと少し食べ辛い・・・とお思いの方!

そこで一工夫!!果物風味の水(無糖)を利用してみるのもお勧めです。最近は様々な風味付けされた水が販売されています、そのままゼリーにしても美味しく砂糖を加えなくても甘みのあるゼリーになります。
また麦茶やお茶には、小さじ1杯弱程度のオリゴ糖シロップを混ぜてゼリーにすると優しい甘みと腸内細菌を整えるオリゴ糖で便秘予防の助けになります。

水分補給は季節を問わず私たちの体には必要なものです、飲む水分補給・食べる水分補給など自分に合った補給で元気な身体を保ちましょう。

《食べる水分補給の作り方》

~ 麦茶ゼリー ~

エネルギー 20カロリー たんぱく質 2.6g

<作り方>
①ゼラチンを水でふやかす
②鍋に麦茶を入れ中火にかけ沸騰前に火を止め①のゼラチンを加え溶かします
③最後にオリゴ糖を加え混ぜ、器にそそぎ入れます。粗熱が取れたら冷蔵庫で冷やします

<材料>
・麦茶 200㏄
・オリゴ糖 小1弱
・ゼラチン 3g

~ 水ゼリー ~

エネルギー 10カロリー たんぱく質 2.6g

<作り方>
①ゼラチンを水でふやかす
②鍋に水を入れ中火にかけ沸騰前に火を止め①のゼラチンを加え溶かします
③器にそそぎ入れます。粗熱が取れたら冷蔵庫で冷やします

<材料>
・水(果汁風味の無糖水) 200㏄
・ゼラチン3g

~ポイント~
・作り方で、ゼラチンは沸騰させると固まりにくくなります沸騰しないように注意して下さい
・レシピは嚥下に配慮し、出来上がりがやわらかなゼリーになります。器に入れたままお召し上がり下さい
・ゼリーは当日か次の日までを消費期限として美味しくお食べください

 

《嚥下に配慮した凝固剤》

今回紹介した食べる水分補給でのゼリーは嚥下に心配な方へも食べやすくゼラチンの量を調整しています。
(嚥下には個人差があります、食べる際は見守りや介助での誤嚥予防に配慮して下さい)

ゼリーなどを作る時の凝固剤として、ゼラチン・寒天(アガー)・介護食用凝固剤などあります。介護用凝固剤は薬局やドラッグストア―などで販売されていますが手軽になじみのある物としてはゼラチン・寒天(アガー)があります、どれも美味しいゼリーが出来ますが嚥下不良な方にお勧めはゼラチンです。原材料は牛・豚由来のコラーゲンたんぱく質で喉ごしが良く体温で溶けるため大きいまま飲みこんでも喉で溶けます。
寒天(アガー)は原材料が海藻で常温でも固まるため噛まないで飲みこむと喉や食道に詰める恐れがあります。

お勧めなのはゼラチンですが、ゼラチンも口に含んだままいると固まったゼリーが体温で液体になり飲みこむ時に誤嚥する事があります。嚥下不良の方の食事は、毎回食べる時には誤嚥に配慮し少量から食べ飲み込み具合を観察することが一番大切です。

寒天(アガー)を使用して固める時は通常の2~2.5倍くらいの液体量で作ると、柔らかめなゼリーが出来ます。特にアガーは透明度がある美しいゼリーになります、嚥下に関係なくデザートとしてそれぞれの食感をお楽しみください!!

《病院給食で提供した季節のゼリー》

~ 赤紫蘇ゼリー ~

エネルギー 66カロリー たんぱく質 0.1g 塩分 0g

<作り方>
①ゼラチンを水でふやかす
②赤紫蘇を良く洗い、水で煮る。水の色が赤く染まり、紫蘇が緑に変われば火を止め、ザルでこし、赤紫蘇液を作る
③赤紫蘇液と砂糖を中火で煮溶かし、酢を入れて味を整え沸騰前に火を止め、①のゼラチンを加え溶かす
④器にそそぎ、粗熱が取れたら冷蔵庫に冷やし固める

<材料> 1人分
・赤紫蘇 50g
・水 70cc
・砂糖 10g
・酢 10cc
・ゼラチン 1.3g

~ サイダーゼリー ~

エネルギー 61カロリー たんぱく質 1.2g 塩分 0g

<作り方>
それぞれゼラチンを水でふやかす
の材料より水と砂糖を中火で煮溶かし沸騰前に火を止めの①を加え溶かす、溶けて粗熱が取れたらサイダーを静かに流し入れ器にそそぎ冷やし固める
の材料より水と砂糖を中火で煮溶かし沸騰前に火を止めの①を加え溶かす、溶けて粗熱が取れたらブルーハワイシロップとサイダーを静かに流し入れバットにそそぎ冷やし固める
④固まったゼリーの上にバットで流し固めたゼリーを泡立て器でクラッシュし上に盛りつける
(お好みで別色のゼリーやフルーツを飾っても綺麗です)

<材料>
Group1■
・サイダー  50g
・水 10㏄
・砂糖 5g
・ゼラチン 1.1g


Group2★
・サイダー 10g
・水 5㏄
・ブルーハワイシロップ 1.5g
・ゼラチン 0.3g
・砂糖 1g

 

今年の病院での七夕行事食に、サイダーゼリーを使用しました
星は市販のマンゴーを型抜きし天の川に見立てたアラザンを飾りました。