前回長崎県の生活習慣病のリスクを高める量を飲酒している者の割合についてご紹介しました。
お酒はほどほどがよいのですが、「ほどほど」とはいったいどれぐらいの量なのでしょうか?
お酒の適量を知るために、今回は、ドリンクという単位をご紹介します。ぜひ覚えてください。
食べ物はカロリーで計算するように、お酒は「ドリンク」という単位で計算します。
まず、アルコール飲料に純アルコールがどれぐらい含まれているかを調べます。
ビール500mlを例に考えてみます。アルコール飲料(ビール)500ml×アルコール濃度(5%=0.05)×比重0.8=20g
よって、ビール500mlには、20gの純アルコールが含まれていることが分かります。
純アルコール10gを1ドリンクと定義するので、ビール500mlは2ドリンクになります。
それぞれの酒類のドリンクについては、ドリンク換算表をご覧ください。
次に、このドリンクを使って、厚生労働省が示す「ほどほど」の目安を説明します。
「節後ある適度な飲酒」が2ドリンクまで、さらに休肝日を週2日作ることです。
この量を超えて飲むと寿命が縮むことが明らかになっています。(女性、65才以上の方、高血圧や糖尿病などの生活習慣病のある方は、1ドリンクが目安です)節度ある適度な飲酒が出来ていれば、ほどほどと言えるでしょう。
厚生労働省が示すもう一つの基準、「生活習慣病のリスクを高める量」は、4ドリンク(女性2ドリンク)です。
この基準を超えて飲み続けると、文字通り、生活習慣病を発病するリスクが高くなります。
この量を飲んでいる人は、自分の将来、あるいは現在の健康のために、お酒の飲み方について、引き続き一緒に勉強していきましょう。