今回は、飲酒運転についての話です。ご存知のように、昨今は飲酒運転の厳罰化が進んでいます。現在、飲酒運転で検挙された場合の罰金は、最大100万円です。
検問でアルコールの呼気検査を拒否した場合も50万円の罰金になります。飲酒量に関係なく、まっすぐ歩けない、言語動作が正常でない等明らかな酩酊状態などの場合は、酒気帯び運転ではなく、酒酔い運転と判断されます。免許の違反点数が35点になると、3年間運転免許が取れなくなります。
罰金や取り締まりなどの飲酒運転対策が進み、最近は飲んだ直後にそのまま運転するような、悪質な飲酒運転は減ってきています。その代わりに、飲んだ翌日にまだお酒が残っている状態、つまり二日酔いで運転する、「二日酔い運転」で検挙される人が増えています。
「一晩寝たから大丈夫」と考え、沢山飲んだ翌朝に運転してしまうと、飲酒運転になってしまいます。実は、お酒が分解されるまで、皆さんが思っている以上に時間がかかります。
お風呂に入ろうが、汗をかこうが、水分を沢山とろうが、たっぷり睡眠をとろうが、二日酔い防止のための市販薬やサプリを飲もうが、アルコールの分解時間は変わりません。
例えば、ビール500mlですと、分解に4時間かかります。日本酒1合は4時間、焼酎1合は8時間かかることになります。これは、肝臓が一時間に分解できるのは、純アルコール5gという計算です。ということは、平日の夜にはたくさんは晩酌できません。
今までこのコラムでご紹介してきたドリンクという考え方を使えば、ドリンクを2倍することで、分解時間、すなわち運転ができない時間がわかります。これからは分解時間を意識して飲むのはいかかでしょうか?