酒は「百薬の長」という言葉をよく聞きますが、本当でしょうか?実は、この言葉には続きがあります。
「酒は百薬の長とはいへど、よろずの病は酒よりこそ起れり」と吉田兼好が徒然草の中で書いています。
確かに適量の飲酒は、気持ちをリラックスさせてくれますし、人の集まりには欠かせません。
では、お酒の適量とは、一体どれくらいなのでしょうか?
厚生労働省は、「生活習慣病のリスクの高まる飲酒」を男性は日本酒2合以上、女性は日本酒1合以上と定めています。(焼酎だと男性約1合、女性約0.5合に相当します)
この量を毎日飲み続けると、将来生活習慣病になるリスクが高まり、すでに何らかの病気をお持ちの方は、持病が悪化してしまうのです。
食事や運動にいくら気を付けたり、病院からもらった薬をしっかり飲んでも、この量を飲んでいれば全ての努力が台無しになってしまいます。
ここで、長崎県のお酒に関する興味深い調査をご紹介します。
平成28年度に公表された長崎県生活習慣状況調査の結果では、生活習慣病のリスクを高める量を飲酒している人の割合は、男性17.8%、女性4.6%という結果でした。
ただし、ここでは、お酒をやめましょうと言う気はありません。
お酒の良い面もそうでない面も知ったうえで、上手なお酒の付き合い方を身につけて頂きたいと思います。
また、お酒と言うのは一つの文化であるため、お酒を飲む人だけでなく、飲まない人も含めて、皆様と一緒に考えていきたいと思っています。
今後、お酒に関する情報を、1年間に渡って毎月お伝えしていきます。
最後までどうぞお付き合いください。