1.ご案内

お酒は、私たちの生活にとって、とても身近なものですが、お酒の飲み方次第では、健康を害するだけでなく、心の病気へと繋がっていくことがあります。
はじめは、少しだけのお酒の量で満足していたものが、徐々に量が増えていき、最後には、自分の意思でコントロールすることができなくなってしまいます。また、お酒による強い欲求の為に、人間関係の悪化や、まともに仕事ができなくなるなど、生活に支障をきたす状態となることもあります。

アルコール依存症は、早期治療と適切な対応で回復が可能な病気です。お酒のことで心配や不安を感じている方、またそのご家族の方、アルコール依存症に関することは何でもお気軽にご相談下さい。

アルコール問題のリーフレット(専門外来)はこちらからダウンロードできます。


また、簡単な質問(「AUDIT(オーディット)」)に答えるだけで、飲酒問題の程度を確認することができます。

2.受診の流れ

初診は予約制です。0957-22-2370(代表)にお問い合わせ下さい。
受診には、ご本人の日常の様子をよく知っている方がご同伴下さい。
初診時は、ソーシャルワーカーもしくは看護師による聴き取りを行い(30~60分)、その後担当医師の診察(30~60分)を行います。時間に余裕を持ってお越し下さい。
初診のながれ

3.アルコール依存症 入院治療について

アルコール専門医と研修を受けた看護師、作業療法士、精神保健福祉士等のパラメディカルスタッフが連携し、アルコール・リハビリテーション・プログラムを中心とした治療を行っております。
◆第1治療期
まず、点滴治療などを施行して体内のアルコールを体外に排出させる脱アルコール療法を行います。この時、場合によっては禁断症状のため手指がふるえたり、発汗、情緒不安定などの症状が認められたり、ひどい場合は、幻覚症状やけいれん発作が出現することもあります。
また肝臓疾患などの身体合併症がある場合は、内科医が治療を行います。
◆第2治療期
色々な学習により自分の病気を理解し確認します。また作業療法により心身を鍛えていきます。
1.アルコール勉強会(医師、薬剤師、管理栄養士による講話)
2、夜間ミーティング(退院して断酒中の方が多数参加しています)
3.だるま会(単身の入院患者様を中心に行います)
4.ちゅーりっぷの会(女性限定ミーティング)
5.作業・運動・レクレーション療法など
【夜間ミーティングやちゅーりっぷの様子】


◆第3治療期
入院治療の集大成で退院に向けた生活を過ごします。
外泊ができる方は外泊をして退院後の生活に備えます。
退院後は、交通に便利なあきやま診療所もあり、継続的なアルコール治療が可能です。
なお、入院期間は原則3カ月で計画されています。

最近の記事